ジャポニスム

 

19世紀後半から

20世紀初頭にかけて

日本の美術工芸品が

西洋の美術、工芸、装飾などの

幅広い分野に影響を与えた現象。

 

ジャポニスムの巨匠・ホイッスラー。

日本美術からインスピレーションを得て

独自のスタイルを確立したジャポニスムの画家。

 

“音楽は音の詩であるように、絵画は視覚の詩である。

そして、主題は音や色彩のハーモニーとは何のかかわりもないのである”

15.2.2

 

我が相棒が学生時代に模写をしたことがある

と言うことで、一昨日横浜美術館へ。

 

年末年始、1月と怒濤のような日常からやっと一息。

平日の昼間と言うこともあり、ゆっくり鑑賞出来た。

 

相棒が模写した、という絵は3部作の内の一枚。

そのうちの二枚は展示されていたのですが・・・ (>_<)

 

1867年(慶応3年)パリで行われた万国博覧会。

日本が初めて正式に参加をし、日本からの出展品は珍しがられ、

ジャポニスムの契機となったそう。

博覧会について詳しくは国立国会図書館HPへ

 

マネ、モネ、ゴッホ、ルノワール他 多くの画家が

浮世絵などからインスピレーションを得て創作活動の糧とした。

陶磁器などの詰め物や包み紙として使われていた浮世絵に

西洋の画家達が驚いた。

 

驚いたのは画家だけではない。

 

このパリ万博では

日本の曲芸一座も公演を行い

それを見た、

青い目のヨーロッパの人々が大変驚き

目を白黒させたそう。(笑)

LE MONDE ILLUSTRE、1867.10.26 ① LE MONDE ILLUSTRE、1867.10.26 ②
フランスの新聞 LE MONDE ILLUSTRE 1867.10.26号

 

冗談はさておき、

日本の曲芸師が欧米の曲芸師にも多大な影響を与えている。

 

曲芸の世界で有名なエンリコ・ラステリ。
ジャグラー2 ジャグラー

彼も日本に魅せられた1人。

 

足で道具を操る芸を足芸(Foot Juggling)と言います。

幕末期、足芸は日本のお家芸でした。

現在、日本でこの芸を出来る人はほぼ皆無。

1904年 エジソンスタジオで撮影された貴重な映像。(無声映像)

100年以上も前に海外で活躍し

欧米の曲芸師に大きな影響を与えた日本の曲芸師。

 

美術工芸、芸能、他 世界に誇れる日本の伝統文化。

なのに意外と知らない日本の伝統文化。

 

つい先日、映画監督の大林宣彦さんがあるTV番組で

「日本ぐらい文化的な伝統がなくなった国は世界でも珍しい」

と話されていた。

 

今の日本人にこそ必要なジャポニスム。

 

その伝統文化に携わる者として、

気持ちを新たにし、

一杯やって1日を締めたのでした。

ちょっと一杯 (1)

 

 

 

 

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