投げ縄作り

 

3月30日(月)

久しぶりに投げ縄を作りました。

メンバーは紋子姉さん、右紋さん、ふーちゃん、そして私左紋の4人。

投げ縄(新旧)
(上)使い込んだ縄 (下)新しい縄

 

江戸曲独楽に使用するに投げ独楽は

一般的な独楽と違い、サイズが大きいために

使用する縄の長さは9尺(約2m70㎝)

太さは均一ではなく、

先端から持ち手の部分に向かってだんだんと太くなっています。

もちろん市販はされて居らず、作る職人さんも居りません。

 

ですから自分たちで作るのです。

 

作り方を忘れないためにも

1年に1回くらいのペースで行います。

 

毎度ご指導頂く右紋さん。

三増一門の縄作り名人、御年80才。

敬意を込めて「1級縄師」と呼んでいます。

 

さて、縄の素材は麻です。

神社の「しめ縄」もこの麻から作ります。

投げ縄作り① (15.3.30)

 

 

 

 

価格は、1㎏ 30,000円~45,000円くらい

1㎏で100~120本の麻が入っています。

投げ縄を作るには、約40本の麻を使用します。

品質が悪いと縄の寿命が短いので、国産の特級品を使います。

投げ縄作り② (15.3.30)

1本の長さは180㎝くらい

投げ縄作り③ (15.3.30)

幅は、広いところで2~3㎝

投げ縄作り④ (15.3.30)

3本の麻に1本づつよりを掛け、縄をなっていきます。

投げ縄作り⑤ (15.3.30)

下準備として、ぬれタオルで軽くしめらせ・・・

投げ縄作り⑥ (15.3.30)

1本ずつ揉んで柔らかくします。

揉み終わったら・・・

投げ縄作り⑧ (15.3.30)

3本の麻の先端を固定し、二人がかりで作業開始。

まずは2本の麻それぞれにしっかりとよりを掛け

反時計回りに縄をなっていきます。

ある程度出来たところで、残る1本(3本目)によりを掛け・・・

投げ縄作り⑨ (15.3.30)

2本の麻でなった縄に合わせ・・・

投げ縄作り⑩ (15.3.30)

1本の縄にしていきます。

そして、だんだんと太くなるようの麻を足していきます。

投げ縄作り⑪ (15.3.30)

麻の繊維を少し広げ・・・

投げ縄作り⑫ (15.3.30)

包み込むように入れ込んで・・・

投げ縄作り⑬ (15.3.30)

抜けないように・・・

投げ縄作り⑭ (15.3.30)

しっかりとよりを掛け・・・

投げ縄作り⑮ (15.3.30)

・・・の繰り返しで、こんな感じ。

投げ縄作り⑯ (15.3.30)

出来上がり。

ここまでおよそ2時間。

掌は赤くなり、指先は指紋が無くなる感じ。

投げ縄作り⑰ (15.3.30)

余分なところは切り取って、次の縄を作る際に利用します。

 

今回は、右紋・紋子ペアで1本。

左紋・ふーちゃんペアで1本。

右紋・左紋ペアで1本。

計3本作りました。

一仕事終えて4人でお食事。

楽しい時間を過ごしました。

投げ独楽1 投げ独楽②

投げ独楽に縄を巻いたところ。(表・裏)

投げ独楽コレクション② 投げ独楽コレクション①

投げ独楽コレクション(表・裏)

 

麻に関してとても興味深い映像を、YouTubeで見つけました。

NHK Eテレで放送された「もういちど、日本  麻の里」

群馬県西部の山間にある東吾妻町。400年にわたって麻の伝統を守る町。      麻の収穫から、麻の繊維を取り出す「麻挽き」の様子などを紹介しています。

 

投げ縄を作るたびに、麻の産地を訪ねたいと思い未だ実現せず。

この映像を見てその思いが益々募る左紋でした。

 

 

 

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